ついに確定申告の時期がやってきました。申告が必要な人はウンザリしているかもしれませんね。基本的に、サラリーマンは年末調整があるので必要ありませんが、48万円を超える自営業やフリーランスの方は必要となります。ただし、サラリーマンでも必要なケースがいくつかありますので注意しておきましょう。主なものは以下のとおりです。
・給与の年間収入が2,000万円以上ある人
・副業所得が20万円を超える人
・株取引(源泉徴収されていない人)や不動産収入での所得がある人
・一時所得がある人(生保の解約返戻金で利益が出た場合など)
・譲渡所得がある人(金地金など)
・退職所得があり「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない人
・ふるさと納税(6つ以上の自治体に寄付した場合、ワンストップ特例の利用なし、または間に合わなかった場合)
・年間の医療費が10万円を超える家庭、あるいは対象の医薬品の購入額が1.2万円を超えた場合
・住宅ローン控除が初めての人
細かい項目はもっとありますが、主要なものはこれぐらいでしょうか。最近、副業を解禁している企業も多々ありますし、また株式や金価格も上昇してきているので、利益が出ている人もいるかと思います。
金と言えば、私も2年程前に持っていた金地金200gを売りました。買ったのは10年程前で、当時「日本は潰れる」的な本に影響されたこともあり、ちょっと資産分散しておこうという意味合いもあって購入しましたが、地金購入当時はまだ4,000円/g台後半でした(蛇足ですが、普通に郵便で送られてきたのはちょっと驚きでしたが・・・)。数年はそれほど変わらない推移でしたが、コロナ禍で急激に高騰してきて、利益が50万円を超えそうになったので地金分だけ売却しました。課税譲渡所得金額の計算方法は以下の式になります。
売却価額−(取得価額+手数料)−50万円
これは所有期間が5年以内の場合で、5年を超えるならさらに2分の1をかける金額です。税金を一才払いたくないと思ったのでギリギリのラインで売却したのですが、税金を払ってでももう少し保有しても良かったかなと思えるぐらい今は高騰しています。ちなみに、2023年の小売価格の最高値が9,935円なので、売却した時よりさらに4割ぐらい上昇しています。もっと我慢しておけば・・・。
私もサラリーマンながら毎年申告していますが、理由は株取引にあります。「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しているので本来は申告の必要はないのですが、米国株式を所有していると、配当所得には現地で10%源泉徴収された後に、さらに日本でも20.315%課税されます(結果的にトータルで28%ほど)。この二重課税を解消するための「外国税額控除」という制度を使って申告することで、少しでも税金を取り戻そうとしています。それに伴い、「ふるさと納税」も一緒に申告しています。
それからもう一つ、今年から不動産投資の分も加わりました。去年投資用にマンションを購入したので、今年初めて申請することになります。ワンルームマンション投資は賛否両論ありますし、私自身も購入したのが果たして正解かどうか正直確信はないのですが、この辺のお話はまた違う機会にでもお話ししたいと思います。
さて、さっそくe-Taxを使って確定申告をしてみました。私は毎年スマホから16桁の利用者識別番号を使って済ませています。以前はマイナカードがなかったので、最初だけ税務署に行って識別番号を取得しに行きましたが、今はマイナカードで取得できるみたいです。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
作成にあたって、不動産の方は収支内訳集計表をある程度作ってからの申告となるので、必要な書類をかき集めて減価償却や手数料等の経費となるものを一通り計算しましたが、申告自体は集計表を見ながら割とサクッとこなせました。マンションを購入した不動産会社&管理会社から確定申告の指南書や動画が提供されていたので、そのおかげで分かりやすかったこともあります。あとは税務署に必要書類を送付して終了。とりあえず重荷が取れました💦
申告は3月15日までとなっていますので、対象の方はお早めに。